2014/01/20

1月20日【全国総会特別講演 平田太一氏講演】


役員会議終了後、別会場に移動して特別講演が行なわれた。テーマは『人づくりの種をまく~感動体験で起こす人と地域と未来の話~』と題し、講師に平田太一氏(ひらた だいいち 公益財団法人沖縄文化振興会理事長)をお迎えした。地元関係者も出席して80名が講演に臨み、始めに同氏が横笛で沖縄民謡を吹いて講演が始まる。
同氏の生まれた沖縄・小浜島。NHKドラマ『ちゅらさん』の舞台となった。実家も同じ民宿なのでもしかするとモデルになったかも・・・?上京し大学生の頃から『南島詩人』を名乗り詩作朗読活動。島に戻り『小浜島キビ刈援農塾』を通じて島の伝統文化を全国に発信。
「島の文化を基調とした地域づくり・人づくり」を信条に、「現代版組踊 肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」の舞台演出。勝連町(現:うるま市)でこの地域の500年前の王様の劇を子供達(中学生)で演じようと始めたが、当初は稽古に参加する子供たちも少なかったが、私が一発芸をしたり、大半の時間をゲームやお菓子の時間にして稽古は少し。徐々に人が人を呼び増えてきた。子供達を褒めてやる気にさせる。子供は大人の真剣な姿を見ている。一生懸命はカッコイイと気がつけば自分からやる気になる。
そして迎えた本番当日4000人以上の大観衆の前で熱演する姿に大人は大感動。子供達も抱き合って涙。この劇は沖縄各地で現在も上演され続けている。一人が立ち上がれば皆ついてくる。
舞台を通じて出演した子供たちが積極的な姿勢に変化し、本番終了後の感動体験は人を変える。道徳とは感動体験の根幹であり、人づくりの種である。物事やらなかったら可能性は0(ゼロ)である。何かを変えるきっかけが「感動スイッチ」首里城を創った王様の物語の舞台映像が流され、学生が唄い踊る姿に一同感動スイッチが入りました。
人と人をつなぐ事は人に尽くし、地域に根差す。感動産業として人づくりで沖縄を振興していく。今、国立劇場おきなわで『沖縄芸能マグネット・コンテンツ舞台公演事業』の総合プロデュースをしている。舞台と観光をマッチングさせた『沖縄文化観光戦略』の一環で、全国に沖縄パワーを発信していきます。
「目指せ沖縄感動立国!」と締めくくり、自ら太鼓を叩き肝高の阿麻和利の歌を唄って大感動で終了した。
(通信:白田耕一)